コーチングを目いっぱい楽しむために手放したい3つの思い込み【コーチングのヒント】

●コーチングを目いっぱい楽しむために、手放したい3つの思い込み


あなたは、3000円のランチを食べるとしたら、色々調べて、ランチを目いっぱい楽しもうとしますよね?コーチングセッションも同様です。一般的に、コーチングセッションは、40分または60分程度で1回数千円から数万円します。(コーチの側からすれば、セッション単体の料金ではなく、セッションとセッションの間のクライアントの日常の好転に確信と責任を持っている意識なんですけどね。少なくとも、私はそうです)

今日は、その1回数千円から数万円するコーチングセッションを目いっぱい楽しむヒントをお伝えします。

 コーチとコーチングを楽しみ、目いっぱい使い倒し、あなたの仕事や人生に200%活かすためにおすすめなのは、●コーチとコーチングへの思い込みを手放す ことです。 どんな思い込みかというと、、、

思い込み1)「コーチを付けさえすれば、コーチが自分を苦境から救い出してくれる」

思い込み2)「コーチの指示に従っていさえすれば大丈夫」

思い込み3)「コーチングセッションの時間内で100%完結する」

  コーチを付けたばかりの方や、コーチングを学び始めた方の中には、上記の思い込みがよくあります。これらを手放すことが、あなたの成功を加速します。他にも色々ありますが、今日はこの3つについてみてゆきましょう。 

思い込み1)「コーチを付けさえすれば、コーチが自分を苦境から救い出してくれる」

 コーチはあなたのキャリアや人生における目的をより早く、より大きく達成させてゆくためにサポートをしますし、時にあなた自身が自分の可能性を信じられない時でさえも、コーチはあなたの可能性を信じています。私が学んだチームフロー(現イノベイティア)では「コーチはクライアントの一番の夢の信者である」と教わり、私も確信しています。

ただし、あくまでも、あなたの人生はあなたのものであり、コーチがあなたのためにサポートをしたとしても、決断し、実行してゆくのは、あなた自身です。コーチに依存するのではなく、コーチはよきパートナーの一人と捉えて、自分自身で自分の目標に向かって進んでゆく勇気を持ってください。 

思い込み2)「コーチの指示に従っていさえすれば大丈夫」

1)に似ていますが、つまり、職場で上司の指示に従う指示待ち族のような心持ちです。コーチは指示命令をする上司ではありません。コーチが早手回しにあなたのために役に立つアドバイスや打ち手を考えてくれるわけでもありません。コーチである私が「あなたの望む目的や目標に向かうために、この1週間でできる小さな一歩は何ですか?」と質問をして、コーチングに慣れていない方は、何と答えていいか分からない場合があります。その場合は、例として、私から案を出すこともあります。

しかしながら、私のゴールイメージは、「クライアント自身がセルフコーチングをできるようになること」です。あなたが一人で自分にコーチングをできるなら、私をコーチから外していただいて結構です。ですから、コーチングセッションの時間の使いかたそのものも、クライアントからコーチに要望していただくのも大歓迎です。自分から提案する、自分から試行錯誤をする、自分から望む結果を取りに行く心持ちをおすすめします。 

思い込み3)「コーチングセッションの時間内で100%完結する

140分なり60分なりのコーチングセッション内で毎回目覚ましいブレイクスルーが起きたり、コーチングセッションの時間内だけで、100%あなたが変わり、あなたの仕事や人生が変わるかというと、それは疑問です。
私はむしろ「コーチングセッションの『時間以外で』、 あなたの仕事や人生が変わる」と思います。あなたが生きている時間の中で、コーチングセッションの占める時間は微々たるものです。

ですから、コーチングセッションは、「これでいいのか」「この方向でいいのか」「新たな打ち手があるとすれば何か」といった方向性の確認や、勇気くじきにあってやる気を削がれている時に充電する機会であることが多いです。勿論、毎回のセッションに新たな悩みや相談を持ち掛けてくるクライアントもいますし、どんな案件でも、その時々の悩みやトラブルに取り組むことによって、コーチング的な取り組み方のコツがつかめてきます。

つまり、あなたの人生の大きな目的は、目先の小さなことに取り組むことで、いつの間にかラクに叶ってゆくことも多いのです。
ここで言う、「目先の小さなことに取り組む」とは、あなたの実人生で、何か行動を起こすことです。ただ頭の中だけで考えたり、コーチングセッションの時間さえ乗り切れば、実生活では何も行動しなくてもあなたの仕事や人生が良い方へ変わってゆくかというと、それはありません。セッションはどちらかというと舞台裏の打ち合わせやリハーサルであり、本番は、あなたの居場所(職場や家庭)での、あなたの実人生そのものです。

私が言っているのは、何が何でも、歯を食いしばり、石にかじりついてでも行動しなければならないということではありません。ワークライフバランスが崩れることは、最も避けたいことの一つです。あなたがあなた自身をケアし、リフレッシュし、回復する時間を取ることが、長い眼で見てあなたがより長期的に、よりイキイキと活躍することができます。

ですから、あなたのタイミングによって、あなたの悩みを保留にしたり、前に進む進み方をゆっくりにすることもあります。そうしたこともコーチの大きな役目の一つです。

このように、コーチングセッションを生きる力や打ち手の確認と捉え、実際の仕事や生活で、その打ち手やヒントをどんどん実際に使ってゆきましょう。これが、私の考える、コーチとコーチングを楽しみ、200%結果を出してゆく秘訣です。

 

●まとめ

コーチを付けようと思った時点で、あなたは他の同僚やライバルに大きく水をあけています。良い意味でのフライングスタートです。人と比べる必要はありませんが、日本人でお金を払ってビジネスやライフの分野でコーチを付けるという考え方は、まだまだ特別なものです。
オーダーメイドスーツが何十万円もするように、あなたのためだけのオーダーメイドのプロコーチを付けるのは、何十万円、何百万円もの価値があることです。ですから、せっかくのご縁です。あなたのコーチにどんどん要望を出して、どんどん使ってください。コーチも意気に感じる、やる気が出るのではないかと思います。少なくとも私はそうです。

そして、コーチを付けるという決断をしたあなたは、自信を持ってください。繰り返します。あなたは他の同僚やライバルに、大きく水をあけているのです。

「自信の増やし方・保ち方」に関しては、また別の機会にお伝えします。

仕事と人生を変えるコーチ 喜多見明日香