自分をエンジン全開にするためにできること~ポジティブなセルフマネジメントのススメ。

◆自分を全否定するのをやめよう
◆自分を一番の自分の味方にしよう
1)ダメ出しや自分を責めるセルフトークを止める
2)言われてほっとするセルフトークに変える
3)言われてワクワクするセルフトークを増やす
◆まとめ

6月13日のブログで、ちらっと下記のことを書きました。
私は自分を三日坊主だと思っていましたが、「なせばなる」ということが分かりました。
ですから、あなたも、あきらめないでください。自分を「どうせこの程度」と決めつけないでください。自分にブレーキをかけている最大の自分の敵は「自分」だと思いますし、「自分」を自分の最大の味方にすることもできます。この点に関しては、また近々ブログで書く予定です。

というわけで、自分を自分の味方につけ、自分のエンジンを全開にし、自分を自分でハンドリングできる、ポジティブなセルフマネジメントのススメ、はじめます。

◆自分を全否定するのをやめよう

突然ですが、自分を動物に例えると、何だと思っていますか?私は長いこと、そう、何十年も、自分を「ミツユビナマケモノ」だと思っていました。つまり「どうせ私はナマケモノだから」と、できない、やらないいいわけを自分に言っていたわけです。私は、自分をナマケモノだと思うことをスパッとやめて、これからは、改めて、自分の良い点を見たいと思います。

実は、私にとっての理想的な生き物(?)は、龍です。空想上の存在ではありますが、映画「千と千尋の神隠し」で、おかっぱ頭の少年ハクが龍となって大空を自由に飛び回る、あんな感じ。それを内心、自分に言い聞かせます。

冒頭、自分の一番の敵は自分、自分の一番の味方は自分にもなりうると書いたのですが、その意味は、 普段冗談でも「私はバカだから」「おばさんだから」「もう年だから」「もう(余生が)ながくない」などと言う癖がある方は、自分が自分の敵になっているということです。

そして内心自分に言っている言葉(セルフトーク)が、「ばかだなあ」「またやっちゃったよ」「どうしてお前はいつもこうなんだ」というような言葉ばかりだと、これもまた自分が自分の敵になっているということです。

これらの言葉は謙遜のつもりで無自覚に口に出したり、心の中で言っている言葉は無意識のことが多いので、メモをとることで、はっきり自覚できます。夢で得たアイデアはすぐ書き留めないと忘れるように、その瞬間のセルフトークは、その瞬間に書き留めることで、明確になります。

例えば、思いがけない失敗をしたとき、凡ミスをしたとき、面白くない指摘をされたとき、うまく行くと思っていた取引が流れそうなとき。その時、自分が自分に心の中で何と言っているか、手帳などに書き留めてください。その現実と向き合うことで初めて、「次は自分で自分の勇気をくじくセルフトークを減らそう」とか、「次は自分に勇気づけを増やそう」
という段階へ進むことができます。

あなたの夢の実現、望む未来の実現に不可欠な土台としての、自分を好きになる、自信を持つ、自己効力感を持つスタートは、まずはここからだと、私は確信しています。
ぜひ、自分が自分に心の中で言っているセルフトークを、書き留めてみてください。その上で、次の項をご覧ください。

◆自分を一番の自分の味方にしよう

セルフトークを、書き出すおすすめをしました。どうでしたか?内心、自分で自分を認め、慰め、励ましていましたか?
私自身が気づいたのは、私は「自分で言うのもなんだけど」という前置きをして、自分をほめる癖があるということです。ですから、 セルフトークでは「自分で言うのもなんだけど」という前置きを外そうと思います。

一般的に、人は普段心の中で思っていることが外へもあらわれるので、あなたが普段から、セルフトークで自分を認め、ほめ、あたたかく見守っているならば、あなたのビジョンも着々と進行していることでしょう。そして、あなたが関わる方々、家族や仕事関係の方も、あなたから認め、ほめ、見守ってもらえて、さぞかし嬉しいことでしょう。おめでとうございます。

もしも、どちらかというとダメ出しや、自分を責めるセルフトークが多いなら、チャンスです。次の3ステップを、私と一緒にやりませんか?

1)ダメ出しや自分を責めるセルフトークを止める
2)言われてほっとするセルフトークに変える
3)言われてワクワクするセルフトークを増やす

 

1)ダメ出しや自分を責めるセルフトークを止める

例えば、自分が失敗した時、内心「またやっちゃったよ」とか「だめなやつだ」と自分に言っても、何の助けにもならないどころか、だめな部分が強化されるだけです。前の項で書いたように、少し前の私自身は自分を「ナマケモノ」とみなし、ことあるごとに自分を「ナマケモノ」だと思うことで、あらゆる分野でのろまでグズなのだと潜在意識に刷り込んでいました。でも客観的に考えると、全ての分野においてナマケモノの人はいません。少なくとも、何か病気や怪我で寝たきりなどの場合を除いて、実在の動物のナマケモノのように、1日ほとんど動かないということはないはずです。

自分を全否定したり、自分で自分を貶(おとしめる)のをやめましょう。自分が失敗するたびに、「お前はだめなやつだ」と自分で言っていると、それは自分を全否定していることです。そして、だめなことを繰り返すことにもなりかねません。それをしっかり認識し、まずは全否定することをやめましょう。
これが最初のステップです。

2)言われてほっとするセルフトークに変える

次のステップは、セルフトークを「言われてほっとする」ものに変えることです。私自身がほっとするセルフトークのベスト1は、なんといっても「絶対、大丈夫」です。失敗したら、自分を責めるのもやめたいですが、トラブルが起きる前から、「明日は忙しそうだな。嫌だな~」とか「失敗したらどうしよう」という不安やミスを招くセルフトークをやめましょう。

その代りに、「絶対、大丈夫」「何とかなる」「自分ならやれる」「私たちはできる」など、安心感や信頼感、平常心が増える言葉を口に出して、あなたのチームの仲間に伝えたり、セルフトークで自分にも伝えましょう。

3)言われてワクワクするセルフトークを増やす

さらに、あなたにとって「言われてワクワクする」セルフトークを特定し、それを多用します。私がそそられるセルフトークの一つは、「私には火事場の馬鹿力がある」です。

6月12日のブログ http://a-c-l.jp/books170612/ の「ストレングス・ファインダー」の34の資質には、「火事場の馬鹿力」というものはありませんが、これまでの経験から、私には確かに「火事場の馬鹿力」があると思っています。他に「ストレングス・ファインダー」になくて(或いは私のトップ5に出てこなくて)、私にあると思っているものは、「想像力・創造力・表現力・レジリエンス(回復力)」です。

ストレングス・ファインダーは、何百万人ものデータに基づいた素晴らしいアセスメントの一つです。だから日本経済新聞出版社から発行されて、累計何百万部も売れているわけですが、だからといって、あなたの強みは「ストレングス・ファインダー」で示されるトップ5つの資質だけではありません。ストレングス・ファインダーにせよ、他の色々なアセスメントにせよ、感動した本や映画など、どんなことからも、あなた自身がグッとくる言葉のいいところどりをして、自分に言ってあげるのをお勧めします。『私には創造力がある』『私には表現力がある』などなど。

 

◆まとめ

上記の1)2)3)はいずれも、自分に刺さる、グッとくる言葉が一人ひとり異なります。お店で服を色々試着するように、 あなたはあなたに最高に響くセルフトークを、色々試してみてください。そして、1)2)3)を日々同時進行でやるもよし、 まず1)を何日かやって2)へ進むでもよし。全てはあなた自身がフィットする、心地よいやり方でやってみてください。

自分にグッとくるセルフトークを日々自分に言い聞かせることで、あなたの思考が変わり、行動が変わり、現実が変わります。つまり、自分を、自分の一番の味方につけることができます。心強いですね。ただし、繰り返し繰り返し、やることをお勧めします。

毎朝または毎晩、自分にプラスの言葉を言い聞かせる時間をとるのもいいし、瞬間瞬間、とっさに「大丈夫」「さすが」と自分にセルフトークが言えるまで、意識的に繰り返すのもいいです。一般的に、新しいことが習慣化するまで3週間かかると言われます。ですから、まずは1)2)3)を、3週間意識してやってみてください。

私たちは、私自身も含めて、すぐに自分で自分をあきらめがちです。だからこそ、自分の無限大の可能性を呼び覚まし、 自分の本領を発揮できる仕組みを創ることを、おすすめします。例えば、私はこうしてブログを書いたり、クライアントさん達とのコーチングセッションをすることで、相手が「言われてほっとすること」、「言われて嬉しいこと」を、シャワーのようにたくさんたくさん伝えています。

それは同時に、繰り返し繰り返し、私自身にも伝えているということです。書く文章を自分の眼が見て、言っている言葉を自分の耳が聴いているからです。

これが、私、喜多見明日香の「仕組み」です。
あなたが続けられる仕組みはどんな仕組みでしょうか。まずは3週間続けて、自分を一番の自分の心強い味方にしませんか?

※この記事は最近のメルマガ2回分をまとめて推敲したものです。ブログ化しないメルマガもありますので、よかったらメルマガもご購読ください。あなたの日々の元気を充電する一粒のサプリになることを祈りながら、心を込めて書いています。→http://a-c-l.jp/mail-magazine/